このたび福島県立医科大学 整形外科学講座を辞し、クリニックを開院いたします。
謹んで、ご報告申し上げます。
医療を通じて地域社会に貢献できるよう、新たな気持ちで誠心誠意努める決意です。
院長 川上 亮一
大学では、治療時期や治療方法の混乱で、難治となった患者さんを多く経験しました。
救急車での搬送患者さんは初診で診ましたが、大多数は、様々な事情でこじれた紹介患者さんが多かったのです。
はじめから、まっとうな治療を施せればよかったのにという思いを抱きながら大学時代を過ごしていました。そうして十数年間、臨時手術や緊急手術に携わり昼夜がない生活をおくりました。時を逸せずに、確かな治療を施すと、治療成績はよくなります。忙しいけれど、充実した日々でした。そんな中で、自分の家族の病気とその後の後遺症を経験して、昼と夜を経験してみようと思いました。大学時代に経験した難治症例にはならないように診断、治療するチャンスだと思いました。
1991.3 | 中央大学 法学部法律学科 卒業 |
1997.3 | 福島県立医科大学 医学部 卒業 |
福島県立医科大学を卒業後、整形外科の医局に入局しました。
菊地臣一教授に11年、紺野愼一主任教授に12年、お仕えしました。
大原綜合病院を含む福島県内の研修病院に勤務後、手指再接着の手術(マイクロサージャリー)と重度四肢外傷の治療を学ぶために、2003年に札幌医大救急集中治療部の土田芳彦先生のもとに国内留学しました。
札幌から福島医大に帰ってからは、四肢の開放骨折、手指再接着、遊離皮弁といった新鮮重度四肢外傷、偽関節や骨髄炎の治療、手外科に関しては、先天性疾患から変性疾患まで全ての治療に関わっていました。福島に、医療用ヒル治療とマスカレ法という骨再建法を導入しました。福島県立医科大学整形外科での手外科医=重度四肢外傷医?という雰囲気を作った張本人です。
1997.4 | 福島県立医科大学付属病院(研修医) |
1998.10 | 総合南東北病院(研修医) |
1999.4 | いわき市立磐城共立病院(医員) |
2000.4 | 原町市立病院(医員) |
2001.4 | 福島県立医科大学付属病院(診療医) |
2002.1 | 大原綜合病院(医員) |
2003.4 | 札幌医大付属病院 救急集中治療部(大学院研究生) |
2004.4 | 福島県立医科大学 救急(医員) |
2006.4 | 福島県立医科大学 整形外科(助手) |
2007.4 | 福島県立医科大学 整形外科(助教) |
2014.4 | 福島県立医科大学 整形外科(学内講師) |
2017.4 2020.4 | 福島県立医科大学 整形外科 講師 |
◆医師免許(医籍登録第392154号)
◆医学博士 (福島県立医科大学第1348号)
◆日本手外科学会 手外科専門医(認定番号第986号)
◆日本整形外科学会 専門医 (登録番号61613 )
◆日本スポーツ協会 スポーツドクター(登録番号0440131)
手外科医ですが、腰痛、神経痛、肩膝疾患、および骨粗鬆症といった整形外科全般を治療します。
腱鞘炎、手根管症候群、デュピュイトラン拘縮(軽症例)、肘部管症候群、手指外傷はクリニック内で手術しようと準備しています。
理学療法士が2名常勤です。ロコモの予防と治療を行って、寝たきりゼロを目指します。
ふつう、患者さんが医療機関を訪れるときには結構な決心が必要です。
そんな決心が不要で、来院しやすい親しみやすいクリニックを目指します。
予防医学(ロコモ駆逐、骨粗鬆症治療)を行うとともに、エコー、透視装置や神経伝導速度検査を使って、手術治療も一貫してできる施設を目指します。
コロナウイルス関連で、類い希な恐ろしい時期に開院となります。
不束者ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。